A(成年)

こんにちは。

お昼寝前の双子に、「ママー、ジミンちゃん、好き。」と言われました。そんな最近です。

好き。の英才教育。。

ついこの間までーという表現はよく使われますが、まだその感覚にはなれていない(赤ちゃんとも思えませんが、なんか成長期すっ飛ばしてきたんじゃないかってくらい記憶が要所しか残っていないかも)Aの話をしようと思います。

A、うちの長男。

いや、親バカ満載だと思いますが、本当世間からかわいがってもらえる子です。愛想が特別良いわけでもないですが、人懐っこさはあるかもしれない。人渡りが上手、ではあります。

初対面の人にも臆せず向かいます。なんだったら、連絡先もあっという間にゲットしてしまいます。

私がこの年末、お歳暮ののしを手書きでしていたら、漢字の間違いを誇らしげに指摘してきたA。

基本、金の管理、時間の管理が超苦手。

人に甘えるのが上手かもしれません。

お勉強は好きではなく、好きなのは、今の彼の学生生活、楽器、音楽、お金を稼ぐこと、彼女のこと。

ケータイ、マスク(やっと離せるようにもなってきたね!)を肌身離さない、今時の青年A。

Aの話をしたいと思ったのは、彼の現在の歳。私がAを産んだ歳と同じだからです。(5月現在、私の当時の年齢を当てはめるなら、もう結婚しました!)

感慨深くはなっていないけれど、思うところは多少なりともあるかもしれない。

今、私の斜向かいで、一生懸命、学校に関する書類作りをしています。机に向かうという姿勢自体がまあ、めずらしい!そんな子です。

声を荒げたことは数知れず。手だって何度あげたことか。常に人をイライラさせる、不機嫌な顔をしてずっといる。何事にも受動的にしか動かない。そうやって見える部分がとても多かったのです。

初めての子です。初めてだと特に、何かを与えたり、何かをさせようということしか考えていませんでした。

ある意味俗に言われる毒親なのでしょう。本人に聞くよりも、こちらから与えてしまう。有無を言わさず、というか有無を聞かずという調子だったように思います。習い事や、イベント、とにかく行けるところ、やれるもの。全てにおいてです。可能性を探してほしいという思いは強かったかも。私たちが知っている世界にはとにかく触れてほしかったし、知らない世界でもいつか興味を強く惹かれるものがあれば、と。

一言で言ってしまうと、親側の惨敗でした。

何一つ、こちら側からの提示では動かなかった子でしたが、自分から動いたのが、中学に入ってからのことでした。

彼はトランペットに出会いました。

そこからの動きは、今までの彼とは違っていました。

元々、感情を言葉にして表すのは少ない子だったのですが、(親に関しては、特にだったのかも)トランペットを前にして負の感情は、全く口にしなかったように思います。

出会ったのは部活(吹奏楽)でのこと。その当時の学校の先生は、とても熱心に指導をしてくれる方で。

彼の転機はその先生との出会いでした。

最初の頃、その先生に「音イイね」と言ってもらってからのその頑張りは、今まで見たことのない頑張りようでした。飽きもせず、苦にもせず。音が出せないスタートから、一年も経つ頃には雰囲気のあるメロディーがちらほらと聴こえたりして。

スロースタートのマイペースやさん。社会の価値観によっては、淘汰されてしまうような子でしょう。

熱心な指導というのは、信じて待つ。根気。度量が必要だというのを、こちらの方が教わりました。

親から見ていると、いまだにヤキモキしてしまうところが、まだまだありますが、、

大学という社会の中で周りの友人とちゃんと付き合え、バイトもたまにだけどするし、ばあちゃん子だし。

Aは今はほとんどばあちゃんの家で、生活させてもらっています。

これといった理由は特にありませんが(本人曰く、自立の前段階だそうですよ。)お互いの距離感や、やはり生活する軸の時間がちびっ子たちとは真逆なので、本当に助かっています。

ばあちゃんたちに多くの負担がいっているだろうこともわかっているのですが…。

新しい暮らしのあり方でもあるような気がしています。

孫と祖父母の距離感。親ほどがみがみ言わないし、反発する方もジジババ相手だと、少しソフトになっている気がする。

もちろん、性格の相性もあるのでしょうが、防犯上も。いいですよね?あと、年寄りサイドのボケ防止?健康上の見張りにもAが一役買っているかと。

ただ今日電気の使い過ぎに対してだいぶ言われていたようですが。。

なんだかんだでうちの場合はバランスが良いようです。

さて、これから20歳。

今の私からすると、聞いてワクワクする年齢なのですが。

今のこの世の中をどう渡っていくのか。自分で、自分の居場所をどう見つけていくのか。

エールなんか送れないけれど、たった一言。

自分の一度きりの人生を、大いに楽しめよ。

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この記事を書いた人

日々のよしなし事を、ただ。

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